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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2022.08.24(ちゃんと好きだよ)

爆裂に眠い。なんでなの。毎朝ぎりぎりに部屋を出る。でもここ数日は起きてご飯食べてちゃんと身体を伸ばしてる。お風呂入った後も伸ばしてる。お昼もあまりにも眠すぎてご飯も食べずに机で眠ってしまった。でも今日も怒らずに一日を終えられた。良い。先日のカネコアヤノの野音が振替になった中野サンプラザ公演のチケットが当選していてめちゃくちゃ嬉しい気持ちになった。まじでそろそろカネコアヤノのライブを見ないとまずい感じがしていたので本当に嬉しい。

ところで、昨日作ったプレイリストが我ながらめちゃくちゃ最高なのでその最高さをいろんな人と分かち合いたい。

きっかけは単純に"食べ物"のプレイリストだったのだけど、作ってるうちに最近読んだ高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』のことを思い出した。なのでタイトルはそのまま拝借した。

徹底して"食"に焦点を当てながら、個人が個人であることの話をしているように思った。例えば映画やドラマには「フード理論」というものが存在して、その一面には食卓を共にして同じものを食べることで心が通ったり、その人のことがわかったりする。みたいな作用がある。自分も映画やドラマの食事シーンはすごく好きで、誰が何をどう食べてるのかはすごく注目して見てしまう。

その一方で、同じものを食べることを強要されることの窮屈さ、望んでないものを口に入れることの暴力性みたいなものを描いているのが本作だと思った。このタイトルと、この装丁からは大きくイメージに乖離がある。確かに、異物を身体の中に取り込むという行為と捉えると"食べる"ということは結構変なことにも思えてくる。

自分にとっては"食べること"は"楽しみなこと"に直結している。冷蔵庫の中に昨日買ったアイスがあるってだけで一日仕事を頑張れるし、週末にあの店のカレーを食べに行く予定があるってだけでその一週間を乗り切れるモチベーションにもなる。自分と同じでそういう人も多くいるだろうけど、そうじゃない人もきっといる。食べることが億劫でたまらない人もきっといる。でもなぜかそういう風に食を疎かにしたりすると非難されているような気もする。『奇奇怪怪明解事典』の過去回で「自炊してるの偉いって言われるのムカつく」について話してたことも思い出す。自分も言われるとちょっとだけ困る。適当に買った明らかに栄養バランスも整っていない、なおかつ一食1000円は超えてるおかしな鍋やカレーを作ることを褒められてもなぁ。

話をプレイリストに戻す。そんなことを考えてるうちに食べ物が出てくる曲の聞こえ方が変わってきたのでそれに沿って並べ替えたりした。その中に昨年テレ東で放送していたドラマ『お耳に合いましたら』の劇中Podcastを挿し込むという最高なアイデアをベッドの中で思いついてむちゃくちゃひとりで興奮した。やばいやつ。Spotifyは音楽とPodcastのエピソードを混ぜたプレイリストが作れるのでとても良いです。

特に『無題』と名付けられた回(フライングガーデンの回です)が放送当時からすごく心に残っていたのでそれを終盤に並べた。高村美園さん(a.k.a. 伊藤万理華さん)がもがきながら自分の中の「好き」と向き合っているのを聴くと何度だって涙してしまう。「仕事好き、郁人好き、ハンバーグも好き。でも、その好きがどう違うのか私にはわからない。」と漏らすその感情をおれは知ってる。

だからこそ、その後に一曲だけそのアンサーになるような曲を加えた。聞いてみたらそのための曲にしか聞こえなくて、最高すぎる!って声に出そうになった。完全にやばいやつ。他にもこの曲入れたら絶対良いよ!ってのがあったらめちゃくちゃ教えてほしいです。

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