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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2022.06.16(ちゃんとしたい)

さびしさの話をしたいと思った。ここ最近ずーっと心のどこかにもやもやがあった。原因はわかるようでわからなかった。ライブに行こうよと誘った友達が、行きたいけど恋人に言うたびにほんの少しだけ嫌な顔をされる。と言っていたのを聞いてそりゃそうか。と思った。サウナに行こうと思って電車に乗って1時間くらいかけて降りた先で財布を忘れたことに気付いて、その足でまた電車に乗ってきた道を戻るしかなかった。途中で乗ったタクシーの運転手の人にアパートへ向かう道が上手く説明できずに舌打ちをされた。すいません、としか言えなかった。サウナに行って、何も考えずにそのまま併設されてるカプセルホテルに泊まってゆっくり休んだけど、朝起きても身体は重かった。何でもない話ができる友達も、何でもないことを話すだけの友達になっている気がした。大事なことを話したいはずなのに話せない気がした。長い付き合いの大切な友達の誕生日にプレゼントを送った。着日の指定ができなかったから一日早く着いてしまった。受け取ったよー。ありがとー。というLINEが来て、もう30歳なんだって実感しちゃったよ。と言われた。続けて、まだ気持ちは16歳なのにね。まだあのときみたいにラーメン食べに行ったりしたいのにね。って書かれた文面を見て、職場で眼が滲んだ。心のどこかで勝手に何かに焦ったり、時間が過ぎて年齢を重ねることに不安になったり、結局は全部さびしかったんだってことにようやく気付いた。だいぶ雑にまとめたけどそれが一番しっくり来た。やっぱり未熟なんだろうか。幼稚なんだろうか。どうしてもちゃんとした大人になんてなれない。

作りたいと言っていた本は、なぜか意味もなく手作りにこだわってしまって、不器用なくせに何故か今は針と糸を持って紙を綴じる練習をしている。本当はけっこうやりながらいつのまにか寝てる。

日記はずっと書きたかった。書かなかった理由も書けなかった理由もない。でもいろんな人が日々のことを書いたりしていてそれを読んだりしてるとやっぱり書きたくなった。

暑いか寒いかもよくわからない。晴れか雨かもよくわからない。マスクを外していいのか付けた方がいいのかもわからない。よくわからないのにみんなちゃんとしてるように見える。ちゃんとしたいよ。