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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.09.02(わたしも人のこと言えないか)

18時過ぎごろ歩いていて完全に、切ないと思った瞬間があった。どんより暗くて肌寒くて秋というにはあまりに色がないその瞬間だった。こういう空気感だけで情緒が左右されてしまう現象にぜひとも名前をつけてほしい。いや、名前なんてなくていいか。

仕事でわりとめんどい巻き込まれ事故にあってそれだけで気が滅入る。発端の先輩は明らかにいっぱいいっぱいになっていて、それが業務量でというならまだ対処の仕様があるけれどプライベートというのだからキツい。あんまり変に詳しいことも書けないけど、付き合っている人に合わせて生活をしている影響で片道2時間電車に乗って出勤をしていたり、生活水準が合わなくて貯金が無くなったりしているらしい。学生じゃないしまじでいい歳なので、しらんがなとも言いたくなるけれど、そう切り捨てるのもなんだか、と思いながらどうにもできない気持ちで、自分は自分のもやもやを抱えながら仕事を処理した。結局「自分も人のこと言えないよなぁ」みたいな気持ちに落ち着いてしまう。それでも言うか言わないかは物事にもよる。そんなメンタルだったからか、たまにはと思って帰り際映画を見た。シャマランの『OLD』を見た。限定的な舞台と「速く歳をとる」という異常設定が目につくけどそこから浮かび上がるのが「身体的な成長に伴わない精神」だったり「年齢を重ねているのに経験がない」ことだったりしたその部分に一番恐怖を感じた。そういうことをスリラーの形で可視化することって今まで無かったのでは?しかし、映画館はまじで人がいない。一年経ったからこそ余計心配にもなる。自分は住んでいる場所に近いからいいけど、わざわざ足を伸ばしてって気分に今はならないのもとてもわかる。もどかしいね。帰ってお風呂に入ったら完全に脳がシャットダウンして寝ていた。徐々に寝落ちするというよりも完全に記憶が途切れてるやつ。気付いたら深夜2時くらいになっていた。ちょっとだけこれを書いたら、また寝ていたので朝に書き切った。