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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.11.06(東京コントコレクションと彼女はひとり見た)

朝起きてゴミだけ捨てに行ってPodcastの音声の編集をしてたらまたいつの間にか寝てしまった。掃除と洗濯をしてお昼ご飯を近くの洋食屋さんで食べた。やっぱり良い。カキフライが美味しかった。何せタルタルが美味しい。「ご飯たりてます?」と声をかけられて本当は行けたけど遠慮しといた。またジョッキのアイスコーヒーを飲んでありがとうございます、の気持ちで席を立った。銀座ブロッサムに東京コントコレクションを見に行った。チケットを取った記憶があまりない。多分キングオブコント前後でファイナリストたくさん出るし!みたいな気持ちと、多分何より男性ブランコのコントが生で見たい!と思ったからだと思う。最終的には吉住とヒコロヒーまで追加されていて、やったー!という気持ち。まじで全部面白かった。ダンビラムーチョの猫キャッチャーは2回目だったけど、むちゃくちゃ笑ったし、空気階段はまさかの関健でちょっと泣いちゃったし、マミィはBluetoothイヤホンのネタで散々YouTubeで見たのに涙が出るほど笑ってしまった。しかし、なんたって吉住だ。おれ吉住まじで好きだなと確信した。このまえ真空ジェシカのイベントでネタを見たときにも思ったけど改めて。今まで単独行かなかったの心底後悔してる。絶対今後は行く。終演後すぐにGERAでやってる「吉住の聞かん坊な煩悩ガール」を1回目からひたすら聞きはじめ、Twitterとインスタをフォローし、YouTubeチャンネルを登録するくらいにはスイッチが完全に入ってしまった。これが推しという概念?とか思ったけど、他の特に好きな芸人さんを想う気持ちと何が違うんだろうと考えるとやっぱりその差は自分の中でははっきりしない。とても好きで大事なものがひとつ増えた、という感覚だ。推し、という感覚についてなんで自分はそれに該当するものがないんだろうというのは改めて考えてみたい。ちなみに、吉住さんは「番組観覧客を養成するため強制収用施設」のネタでした。むちゃくちゃ良かった。観覧客としてのリアクションを訓練されたためもう日常的な感情の起伏がなくなってしまった人を吉住が鋭く演じる。コント中に突然悲鳴をあげるのはその人からのSOSである、というただ揶揄されるだけの対象に奥行きと物語を付与するその想像力(と言ってしまうとなんともつまらない)が本当に好きだなと思った次第です。

その足で吉祥寺に向かった。映画までまだ時間があったのでずっと行きたかった「スパ吉」に行った。コロナ禍で一度閉店したと聞いてもう行けないのか、と落胆したけれど改めて調べたら2ヶ月ほど前から再開していてやったー!という気持ち。そんなに列も長くなかったので割とすぐに食べれた。むちゃくちゃ美味しくてはふはふした。ミートソースのスパゲティ(ミートソースのときはあえてパスタと言いたくない)はひたすらはふはふ食べたい。

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吉祥寺アップリンク中川奈月『彼女はひとり』見た。「幽霊について」の映画だと思った。それは同時に「居場所について」の映画だと思った。橋から飛び降りた主人公は生き延びてしまった。そこから復讐劇が展開していくというプロットだけど、気付いたら愛という磁場の外側にいた主人公が復讐という形で自分の存在と居場所を改めて探していく話だと思った。それと同時に、その場に居続ける幽霊が現れてサイコホラーの様相でスクリーンに映っているのは素直に面白かった。バキバキの映像と高低差を使った撮影も良い。上映後の監督と主演の福永朱梨さんの挨拶の中で、劇中の高校は監督の母校である横浜の高校を使ったと言っていた。そこでも坂という高低差が映画を演出していたように自分も思った。二人が夜に家を出て坂を下っていくあのシーン。そしてそのあとに起きること。そういえば家屋の撮り方があまり日本の家屋に見えない撮り方をしていたのが新鮮だと思った。ふとしたときに、もうそこにいるというホラー演出がとても巧かったので今後も手法を替えながらホラー映画を見てみたい。インタビューでも早く商業映画を撮りたい、と口にしていたので、自分も若い世代の人が撮った日本のホラー映画を見たいと思う次第です。

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