anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.10.09(晩秋の原節子)

起きて朝ごはんを食べてコーヒーを飲んだ。いい滑り出し。Disney+でマーベルの『What If…?』をラストエピソードまだ見た。ラスト2話の流れはそんなのあり?これがもう次のフェーズのラストじゃん!って感じでアガった。それにしてもエターナルズが楽しみすぎる。楽しみすぎてなぜかエンドゲーム見ちゃった。トニーがピーターパーカーにハグするところで普通に泣いた。そろそろ…という気持ちで引越しの荷物詰めを始めた。本棚とレコード棚を空にした時点で段ボール箱が5個も積み重なってしまい心が折れた。本を読もうかと思ったけど一瞬で落ちた。起きて近くの映画館にマイケル・チャベス死霊館 悪魔のせいなら、無罪』を見に行った。なんとなく嫌な予感してたけど本編が始まった時点で後ろにいるカップルがノーマルボリュームで会話してる。止む気配もない。嘘やろ…と思いつつもすぐに終わると信じて待つも少ししては会話し、また少ししては話す、という感じが続いた。ガサゴソお菓子も出し始めてるしこれはもう無理だと思った。この時点で自分がまったく映画に集中できていない。ここで、注意するじゃなくて自分が出ていく選択肢が最初に出てくる自分はまじでダメだと思う。そう思ったときに、自分の隣にいた年齢としては自分よりも若い女性2人組のうちのひとりが振り返って「静かにしてください」とキッパリと言った。最初は聞こえていなくて、2、3回言ってようやく伝わった。その後は同じようなことはなく静かに見れた。言う方だって絶対良い気持ちなんかじゃない。映画を見にきているだけで、こんなことに悩まされるなんてまさか思わない。注意した彼女がどう思ったかはわからないけれど、不快になるのが自分か彼女か、もしくはまた別の誰かだったのか。でも自分はその場に上がることすら拒んでしまったのにもちょっとへこんでしまって中盤くらいまで結局映画に入れなかった。映画はめっちゃ怖くて好きでした。老いと愛の話になるのがとても良かった。前半のフリがラストで効いてくる瞬間があったので余計悔しくなった。こんなことで誰かが不快になるようなことはもう一生やめてほしい、とは思いつつもだれかと場を共にするというのはまさにこういうことが前提として起こるわけで、喋る人を排除したってどうしようもないんだよな、と帰り道歩きながら思う。彼女の静かにしてくださいの一言こそが100点満点の正解だった。それだけが唯一正しいことだった。あなたは100点でした。自分は0点でした。と上映後に伝えて去りたい気持ちだった。Dos Monosのmedievalはまじでかっこいい。イントロからこんなかっこいいビートあるん?という気持ちになるし「晩秋の原節子」はライブだったらぜったい被せたくなるリリック。

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