anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.08.01〜2019.08.03

1日

忙しさも落ち着いて、時間は増えているはずなのに毎日書くという気持ちがちょっとずつ下がってきている。時間があるしテレビを見ようとか本を読もうとか何もしないにしようとか、そういう方に気持ちが向いてしまう。人間は天邪鬼だ。あとは携帯が壊れていたから通勤中にかけないというのもあるよね。この日は久しぶりに同期とサウナに行った。数週間ぶり。サウナはいつもよりも暑く、水風呂が少しヌルく感じてしまった。キンキンに冷やしてほしい。3セット終えて外気浴をしてると風鈴の音がととのいへと誘ってくれる。気づいたら眠りについていた。全裸睡眠。カレーうどんを食べた。永遠に冷めない。

 

2日

毎日暑いよね。もう8月だもんね。外がサウナみたい。皮膚の周りを熱が覆ってる感じ。早々に退勤して、携帯の修理に向かう。結局原因は水没だった。対応がむちゃくちゃ良くて超感謝してしまった。ほんと助かりました〜が溢れてしまった。交換機をもらう。久々の画面の中の世界にちょっと変な感覚になる。たった1週間離れていただけなのにね。デフォルトのアプリが並ぶ画面を見ながらテアトル新宿に向かう。この日は「ほんとにあった!呪いのビデオ」の20周年記念オールナイト上映会というなんとも狂ったイベントに行った。ほん呪フリークのベボベのこいちゃんと歴代監督のトークやこいちゃんがセレクトした20本の放映など、22時から29時まで。眠さが勝つのか怖さが勝つのか、と銘打たれたイベントである。イベントの開始直後に一応、ということで神主さんが登場しガチのお祓いを会場全員で受ける。ほん呪は中学の時によくあるノリで友達とTSUTAYAで借りてみんなで見るということをよくやっていて、当時見て恐れおののいた記憶は今でも残っている。改めてちゃんと見直すようになって、その巧妙な構成力、というか何かが起きるまでの前振りのうまさとか、何かが起きる(何かが登場する)バリエーションの多さにめちゃくちゃ惹かれた。そして、視聴者投稿形式というのもあってそのビデオが何か意思を持って撮影されているということ。そこに収められている人たちにはそれぞれの人生や物語があってそこに人間の機微を感じられること。などこれが本当の楽しみ方かはわからないけど、そんな視点でも楽しめる作品なんですよね。で、こいちゃんセレクトの20本はまさに名作の連発で、何度見ても鳥肌が立つような怖さや、思わず笑ってしまう人間味に溢れたものがたくさんあった。自分はわりと古い作品を多く見ていて直近のものは見れていなかったのだけど、媒体がスマホになったことでより自由度が高まっていて良い。vol.80に収められている「トンネル」はまじで最高。心霊スポットのトンネルを訪れる男二人。「そういえばさ」となぜか会話は男Aの彼女と男Bが浮気しているのではという話に。「お前があいつにちゃんと会ってやってねーからだろ!」と開き直る男B。怒ってカメラを置き、詰め寄る男Aに「す〜いませんでした〜」と空謝りをするB(この言い方超最高)。なおも怒るAだが次第にBの様子がおかしくなる。トンネルの先に誰かがいると言うのだ。Aは「話逸らしてんじゃねよ!誰もいねえじゃねえか」と言うもBは「なんでだよ!あそこにいるじゃねえか!」と錯乱状態に。カメラを向けてズームするもそこには何もいない。カメラが振り返りBの方を向くと、そこにBはいない。もう一度振り返り、トンネルの先を写すと100メートル先にBが立ち尽くしている。一瞬で。「おい!なにしてんだよ!勝手に行くなよ!無視すんなよ!」とAがBの方に向かうと。。。ここから起きる展開が意表をつく怒涛の展開なので見てください。暑いでしょ?

 

3日

朝に部屋に帰ってきてお風呂位入って掃除と洗濯をして寝る。起きたらお昼。何もする気が起きないのでデリバリーの中華屋さんを呼ぶ。クーリンチェ少年殺人事件に出てきそうな青年が配達してくれた。録画していた「ツギクル芸人GP」を見た。みんな面白いので次回はぜひゴールデンで。決勝進出組はみんな面白かったけど惜しくも落ちたファイヤーサンダーのネタが大好きすぎた。また惰眠を貪る。まどろみの中で花火の音を聞いた。たぶん本当にどこかで打ち上げているんだろう。8月2日と3日は自分の地元で花火が毎年上がる。長岡花火、地元の誇りの結構有名なやつです。こっちにきてからもう何年も見れていない。花火は何万人の人が、それぞれの場所でそれぞれの見方で、一つのもの見ると言うのその行為が魅力的だと思う。言ってしまえばただの火薬だけど、それを綺麗だと思える精神と言うか、そういう想像力って最高じゃないですか。そういうことって人間にしかできない数少ないことだと思う。来年こそ。