anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.07.30〜2019.07.31

30日

長きにわたり書いてきた論文。その発表資料の作成の果ての発表会だった。お偉いさんの前だったのだけど終わってほしさの気持ちが勝って緊張どころじゃなかった。発表とかの時って直前はそれなりに緊張するけど話し始めるとめっちゃ冷静になって見てる人の顔がよく見える。知っている人と目があったりすると笑いそうになる。とにかく終わった。やっと終わった。解放してくれればいいものの、終わった後は慰労会という名のめんどくさい飲み会だった。ちょっとちゃんとした中華料理屋さん。終わったあと、面倒を見てくれた先輩と飲みに行く。一応この期間が終わったことで指導期間は終了。先輩は年齢が一回り離れている。むちゃくちゃ細かくて論理が通ってないとすぐに指摘される。こんなとこそんなに時間かけんでも、と思うところもめちゃくちゃこだわる。いくら自分が理論武装して攻めても、一個ずつ防具を剥がされて最後には心臓を槍で突かれる。そんなやりとりをここ3年間何度もした。自由に考えさせて自由にやらせて、でも失敗は鬼のように詰めるという、書いていたらそれって至極真っ当な指導だったのでは、と思える。時折、仕事中に何かを言いたそうにこっちを見ることがよくあって、どうしました?と聞くと家庭のこととか子供の話をする。自分からは話さない人だった。昨日も、二人目の子供が生まれること、その子が女の子とわかったこと、奥さんの愚痴、これから住む家がだんだん建ち始めたこと、たくさん話した。むちゃくちゃムカついたり、頭の中で何度もぶん殴りたくなるような気持ちにもなったけど、やっぱりこの人いいわって思えた。周りの同期はいわゆる上司とフレンドリーな関係の人もいるけど、個人的にそういうのあんまり好きじゃなくて。やっぱり会社だし仕事だし。こういうドライだけど人間味のある関係くらいが自分にはちょうどいい。気づいたら電車も無くなってしまった。タクシーで帰った。ここでいいです、と言って降りたところはまじで知らないところで、ふらふらになりながらなんとなく歩いたら見慣れた景色が見えてきて部屋にたどり着いた。疲れ果てて眠りについた。

 

31日

朝、最悪の目覚めだった。休みたい。と本気で思ったけどなんとかシャワーを浴びて着替えて会社に向かう。携帯はまだ壊れたまま。音楽も聞かない。帰ってパソコンをつけるまでSNSも見ない。LINEも使えない。そんな生活。はっきり言って不便だ。そこから何か別の時間を作り出したり、豊かなリアルが見えてくることなんて今の自分にはない。携帯ショップに行って症状を伝えるも、Appleの直営店じゃないと対応できないと言われふてくされて帰る。録りためたバラエティをみる。ドラマも少しづつ。「べしゃり暮らし」期待していただけに辛い。お笑いとして絶望的に笑えない。べろべろばあ的な笑わせ方とそれで笑う観客を見ると、もう絶対笑ってやるもんかって気持ちになってしまう。お笑いを扱うのってそれだけ難しいんだろうけど。「サ道」の2話は良かった。錦糸町のウイング行ってみたい。おれもミストを浴びたい。原田泰造が水風呂プールで泳ぐシーンは笑わせようとする場面じゃないのに笑えてしまう。