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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.08.11〜2019.08.13

11日

曜日と日にちの感覚が合わなくなってきている。つわりがひどいと実家に姉が帰ってきたことで家族全員が何年かぶりに揃う。なぜかAmazonプライムで「勝手にふるえてろ」と「散歩する侵略者」を家族みんなで見る。なんでこのチョイスなん。おもしろいけど。母親の決まり文句は「この人悪い人なの?」©︎巻真紀だし、父親は「どういう世界観?」だ。姉は気づけば寝てる。この日は珍しく全部見てたけど。改めて見たけどどっちもむちゃくちゃ面白かった。その後も家族揃ってご飯を食べながら相席食堂を見る。テッシーの回で全員死ぬほど笑ってた。同じ血が流れてる。

 

12日

友達とサウナに行く。地元で唯一ロウリュ&アウフグースが受けられるサウナ。ちょい温度が低めだけどばりばり汗が出る。ダバダバ。アロマのミントの香りはヤンキーの車だった。おっさんばっかだけどみんな元気に掛け声してたな。いいよね。3セットして外気浴してたら意識がぷっつん切れて眠りについてた。ジリジリした太陽の日差しとテレビから聞こえる高校野球の声。夏だ。夏が来やがった。サウナを出てカレーを食べれる。店内に飾ってある写真に負けて激辛と謳われたスパイシーカレーを頼んで汗がダバダバになってしまう。むちゃくちゃ美味しかった。駅前にお酒を飲みにいく。いろんなタイプのLDHを集めた居酒屋で最高だった。飲んだ後にコンビニの前でカップラーメンを食べた。ぬるい風と猿山を連れてきた匂い。通り過ぎる車のライト。猥雑な景色の中に変わらないものを感じたりする。

 

13日

録画してた「凪のお暇」の4話を見る。すごいよね。面白い、けど同時に楽しんでいる視聴者に厳しく指を差す。例えば、ゴンさんへのときめき。じゃあ「冷蔵庫に入れっぱなしにされたロールレタス」に喩えられた凪の好意は?または慎二への同情。じゃあ慎二が今まで行ってきたモラハラ言動はなくなるのか?みたいに10分前まで好きだった/嫌いだった人を真逆の感情にさせてしまう。多様性と言ってしまえば格好はつくかもしれないけど、そんなありふれた言葉よりも、良い人とか悪い人ってそんな単純に測れないよなって改めて思う。優れたドラマの要素って確かにそこに人が生きていることだと思う。なにかのシンボルのように、物語を進めるための人物に感情移入なんてしない。なんてことを考えながらドラマを見たりする。