anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.08.06

懐かしさは危険だ。それは無条件に価値のあるものだから。ずっと昔に好きなものは変わらず好きなもの。それはとても大事なことだ。でも無意識にそれだけを受け取り続けることは、どうなんだろう。好きな味だからと、もう味もしないガムを噛み続けるのってどうなんだろう。例えば音楽。例えば映画。良いと知っていることはとても安心する。再生すれば自分の知っている気持ちになれるから。自分はそんなの続けるの絶対嫌だな。聞いたことのない音や見たことのない景色。知らなかった感情とか、わからない気持ち。そういうものに価値を見出していきたい。終わらない歌は終わる。リンダリンダの向こうを見に行こうよ。