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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.05.24

ヨガに行っていない。最近はヨガという概念にそこそこなお金を落としてる。いや、まずヨガやってるんですよ、という話からでしょうか。行ってないのに。この世には2種類の人間が居ると思う。それは、「最近ヨガ始めたんだよね」とおれが言うと「え!なんで!!?」と言う人と「え〜〜、いいね〜〜。」と言う人。どっちがどうとかではなく。自分はとても影響を受けやすい人間なのだ。ヨガを始めたきっかけは西加奈子の「サラバ!」を読んだから。あとはちょうどそのタイミングで自分の人間的なブレのようなものを感じたから、というのは後付け。実際は興味本位が7割である。まあホットヨガだしサウナ好きな自分にとってはサウナ行きながらちょっとしたポーズをとるくらいだし、くらいな軽い気持ちでいたけど、蓋を開けてみたらどうだ。これがなかなか難しい。難しいとか以前にキツい。呼吸が続かないしバランスも取れない。汗もダバダバだし。戦士のポーズはとにかくキツい。戦士のポーズと呼ばれてたポーズが急にウォーリアーポーズとか言われだしてまた焦る。焦ってるとウォーリアー2がくる。映画か。もちろんウォーリアー3もある。ホームアローンか。そんな辛いウォーリアーたちを越えると必ずレッスンの最後にやすらぎのポーズがくる。やすらぎのポーズは仰向けになって手と足を少し広げて目を瞑るのだ。自分の内なる音に耳を傾けて荒い呼吸が少しずつ落ち着いてくのを感じてるうちにまどろんでくる。ん?誰かが寝てるぞ。あきらかに寝息だぞこれ。自分の呼吸に耳をすませてるつもりがいつのまにか誰かの呼吸を聞いている。いかんいかん。自分はとても影響を受けやすい人間なのだ。レッスンが終わると帰り際に必ず先生が話しかけてくる。今日はどうでしたか、と。最初こそ「いやー、自分って真っ直ぐ立ててないんだなーってわかりました!」とかそれっぽいことが言えてたけど回を重ねればもう「きついっすね」しか出てこない。そう何度も答えていては、こいついつまでキツいねんなんて思われてしまう。サボってるからだぞ、とも思うだろうな。苦肉の策で絞り出したのは、以前サウナで聞いた胡散臭いおじさんの「サラサラした汗が出るのは身体がしっかり働いていい運動ができたときなんだ」というそれっぽい言葉。知った口でそんなことを言ったら先生「そうなんですね〜」自分は影響を受けやすい人間なのだ。

 

きのう何食べた?」を見ている影響も多分に受けているのでここ3日くらい卵雑炊を作って食べている。あんな最高の食べ物あります?増えるし美味しい。この前蒸した鶏のだし汁を使ったらもう料亭。女将。小料理屋。おかくら。タキさん。