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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.05.25

友人の結婚式で着るスーツを仕立ててもらったので受け取りに行った。某百貨店で買ったのだけど、なかなかそんなところで買い物なんてしないので内心ちょっと怯えながら行ったのだけど対応してくれた兄ちゃんがむちゃくちゃフランクでいいやつだった。仕事中はスーツしか着ないから反動で部屋では全裸なんだそう。フランク曰く「おしゃれは6割なんですよ」だそう。へー。とわたし。どこかで気張った分どこかは抜いた方がいいんだって。あーたしかに。わかる。ちょっと勇気出さなきゃ着れない色味のスーツと、良いんだけど抑え目の色で迷っているとフランクは僕だったらこっちですね、とそっと誘導してくれる。意外とそういう店員さん好き。フランクは「なんでかっていうと〜」と説明もすかさずくれる。出来たやつだ。すっかりフランクにしてやられて一式買ってしまった。また会おうぜフランク。

 

結婚式、というとVampire Weekendの新譜「Father of Bride」である。直訳で花嫁の父。最高だ。その意味するところはむちゃくちゃ読み甲斐があって必死に和訳してる。しかし1曲目の「Hold You Now」で既にやられてる。だれかを送り出す側の視点と送り出される側の視点(喩えとしては、花嫁とその元カレ。もしくは父親でもいい。実際にはいろんなロールを当てはめられそう。)がエズラとダニエルのボーカルで交差する。両者の共通するフレーズはこうだ。

"I can't carry you forever, but I can hold you now"

意訳かもしれないけど、「いつか忘れてしまうけど、それでも今はあなたを思い出す。」みたいな感じだろうか。うーんなんとも坂元裕二チック。最高だ。この一行だけでご飯何杯もいける。