anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.07.05

4月から小さな異動があって隣のグループに移った。もう3ヶ月くらい経っている。このグループのリーダーはなにかと握手を求めてくる。よろしくの握手。やったなの握手。頑張ろうぜの握手。飲み会ともなると4、5回は握手をする。そんななかなかクセの強い人なので自分が元いたグループのメンバーからはむちゃくちゃ嫌われてた。あとは色々と素行が悪いので。今日はそのグループ全体での飲み会だった。握手もした。今どき珍しいことに一発芸を指名してやらされるというタイミングが訪れた。自分が指名されたとき、うわーほんとにこんな瞬間ってあるんだー。と焦りとかよりも関心というかこれがあの有名な!みたいな感情だった。心優しい29歳が、モノマネでいいじゃん!ビートたけし!という助け船を出してくれたので、これだ!と思って、アウトレイジの「もういいよ!行こう!木村!」をやったら胃が弾け飛ぶくらいスベった。悲しい。

 

ストレンジャーシングスのシーズン3を昨日から見始めた。新しいクレヨンをもらった子供が如く「毎日ちょっとずつ、大切に見るね!」という気持ちで再生ボタンを押した。抜群に面白い。もうみんなが大好き。1話が終わって、震える手をリモコンをもう片方の手から引き剥がして再生をとめた。何かを大切に思うがあまり、守るという大義で何かを傷つけていないか、果たして世界の父親たちは愛する娘を外の世界に送り出すことができるのか、という究極の命題を描いたVampire Weekendの「Father of the Bride」に似た空気を感じた。かなりコミカルにはなっているけど。はあ。今から終わってしまうのが悲しい。