anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.08.26〜2019.08.27

26日

仙台へ出張。ゆっくり起きれる月曜is最高。お昼頃仙台につく。仙台には住んだことがないのに毎度来るたびに住みやすい街だなぁと思ってしまう。なんでだろう。せっかくだし、と思って牛たん食べようとしたら駅構内のお店はどれも行列。やるせなくなってロッテリアに入る。ロッテリアも最高に美味しいですよ。ローカル線で何駅か行ったところにある駅へ向かう。久しぶりの無人駅。切符をポストに入れる。住みやすい、と感じたのはやはりどこか自分の故郷と似ているからかもしれないと思った。出張先の会社の方に車で迎えに来てもらう。車内で今週からやっと涼しくなりましたね、とかありきたりな会話をしていると、その人は「このあたりは津波で全域水浸しだったんですよ」「今くぐった高速道路でようやく津波が止まったんです」と話す。記号として、「仙台の海沿いは津波の被害があった」という情報は頭にあっても実際に見ながら光景を想像すると、いや想像も出来ないけど、凄惨さを肌で感じる。「あの〇〇金属って書いてある看板あるでしょう。あの属のところに傷があるのわかりますか。あの高さまで津波が来てたんです」そう聞きながら、人間の背丈を優に超える高さの「属」をただ眺める。仕事を終えて最寄りの駅までまた送ってもらう。夕方になり無人駅のホームには高校生が並ぶ。こういう景色は強烈に切なくなる。ノスタルジーとは別で、もう二度と自分がこないであろう景色。それでも明日も変わらず繰り返される景色だと思うと涙が出そうになる。強い気持ちで「空気階段の踊り場」を聞きながら仙台駅に戻って牛たんを食べた。新幹線に乗ってる間は上野駅で買ったナイツ塙さんの「言い訳〜関東芸人はなぜM-1で勝てないのか〜」を読む耽っていた。独自のお笑い論で各コンビを分析しながら笑いとはなにか、M-1とはなにか、を論じていく。次第にそれはM-1で好成績を残せなかったナイツの回想につながっていく。読み終わったらM-1を最初の大会から見たくなってNetflixで見る。便利な時代だ。第1回の淡々と進行する感じ、審査員コメントもなくつけられる50点台60点台の点数。そのヒリヒリした感じがめちゃくちゃおもしろい。麒麟は最初から麒麟だったしおぎやはぎは最初からおぎやはぎだった。2回目まで見終えたところで寝た。

 

27日

昨日仙台で買ったテールスープを夕ご飯に設定したので、帰ってきてからご飯を炊いた。50分待たなきゃいけないけど早炊きはしたくない。かといってべたべたなごはんはもっと嫌い。しっかり研いだらきもーち水を少なめにするのが自分のベストごはん。おわり。