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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

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世界は多分 他者の総和 - 『恋人たち』

橋口亮輔監督作「恋人たち」を見た。 2008年公開の前作「ぐるりのこと」には心底打ちのめされて、揺るぎないベスト邦画として不動の(おそらく)地位を確立したのだけど、その橋口監督の7年ぶりの新作が遂に公開されるというのだから、これは何としても劇場…

えいがのはなし その3

■STAR WARS 来るエピソード7に向けて。まともに全部通して見たのは初めての若輩者ですが、眠い目をこすって小一時間パソコンの更新ボタンを押し続けるという苦行に耐えて、エピソード7の公開初日の初回上映のチケットをゲット。フォースと共にあらんことを!…

えいがのはなし その2

■マイ・インターン (2015) 社員さんからの「あれ、君だれ?」とか「うん。まぁとりあえず座っといて。」とかインターンの様子に、あるある!とぐっと引き込まれた。 ただしこれは70歳のロバートデニーロがファションサイトを運営する会社へのインターン。若…

えいがのはなし

ここ最近、というより「Filmarks」というアプリを使い始めてから映画を見るのがすごく楽しい。いろんな人の評価が見れると、好評も酷評もどちらも気になるし自分の目で見たくなる。 それから、頑張って1日1本は何か映画を見ようと心に決めて今日まで続いてい…

There/Bottom -『そこのみにて光輝く』

「普通」という状態に等しさなどない。誰かの「普通」は誰かから見た「普通でない」状態になり得る。 『そこのみにて光輝く』で描かれる容赦のない底辺描写はきっと見る人にとって普通でない光景として映る。 風ひとつ吹けば倒れそうな小屋のような家や、性…

ここ最近のこと

ここ最近あったこと、として外せないことはやはりフジロック。 行ってきました。今年も前夜祭から計4日間。 そのことに関してはまた別に書きたいと思います。 あれだけ偉そうに不満を垂れておきながら、果たして何を感じたのか。もう答えは明らかだけれども…

大きさの違う足跡を辿るということ - 『海街diary』

「海街diary」を見た。 二週間程経っても余韻さめやらぬ、というかあの四姉妹のいる風景(映像ではなく)が頭から心から離れない。住み着いてしまったかのよう。 今も鎌倉にはあの四人が暮らしていて、朝になれば極楽寺駅へと走っているのではないか。そう…