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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

えいがのはなし その2

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■マイ・インターン (2015)

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社員さんからの「あれ、君だれ?」とか「うん。まぁとりあえず座っといて。」とかインターンの様子に、あるある!とぐっと引き込まれた。

ただしこれは70歳のロバートデニーロがファションサイトを運営する会社へのインターン
若者とのジェネレーションギャップに堅物な老人が悪戦苦闘しながら…なんてことないのが意外で良い。USBも知らなかったおじいさんがMacをカタカタするくらいまで順応する。でも経験豊富な紳士ならではの活躍もする。

「目配りと目配せの積み重ね」の映画だと感じた。そう考えれば丸く収まりすぎかもと思うラストにも納得できる!

プラダを着た悪魔』が好きな人はきっと好きなはず!

 

 

 

世界にひとつのプレイブック (2013)

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ブラッドリークーパーのイっちゃってる目と「あーだめだめ。こいつ何言ってんだよ。」感が最高だった。ちなみに画像では発汗をよくするためとか言ってゴミ袋着てます。
そう。みんなどこかしらクレイジーだよね。だからこそ手を取って踊りあって前に進むってすごく堅実。

 

 

 

■ビッグ・アイズ (2015)

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息を吐くように嘘をつく人っているけど、そういう人っても最早自分が嘘をついてるって自覚すらないんだよね。

前半言ってることやってることが最低最悪なクリストフ・ヴァルツ演じるウォルターに腹が立って仕方なかったけど、ラスト20分の裁判シーンがもう笑えて仕方なかった。あの、椅子の背もたれをいじる仕草とか最高!こんだけ救いのないほど最悪な人を憎めなく見せるとは。

所謂ティムバートンらしさが演出と絵だけに閉じ込められ、それでも滲み出てしまう感が良かった。

 

 

 

きっと、うまくいく (2009) 

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3人と同じ工学部出身として見ると、男子校の雰囲気、試験直前まで勉強しない感じ、数式の羅列は異国語(理解できないときに両肘ついて手の平にあごをのせるっていうのは日常茶飯事だったから笑った)、結局は教科書丸暗記というところはまるで自分を見てるようで楽しかった反面、それは学んだことにはならないっていうのはわかっていながらも痛いところをつかれた。

だからこそ、ファルハーンやラージューには成長して欲しかった。いや成長はして、進むべき道に進んだのだけど、だったら舞台が工大でなければならない理由はなんだろう。

3時間という尺があるなら、最初はダメダメだった2人が学校の制度じゃなく、本当に工学を愛してるランチョーと過ごすことで少しずつ学ぶ姿勢を変え技術を身につける様子を描けたのではないか。
その積み重ねの結果として、終盤の出産シーンでそれぞれの技術を持ち寄って困難を乗り越えるのなら良かった。それこそ就職や自分の将来だけじゃなく、誰かのためにこそ活かされる技術として描かれたはずだ。
あれじゃあ結局ランチョーはすごいってだけじゃない?

ランチョーは人より努力の量は少ないかもしれないけど、努力の仕方を誤ってないだけで努力はしてる。最初から何でもできる天才じゃあない。
あとの2人は努力してなくないですか?

きっと、うまくいく
うん。きっと、"正しい姿勢で努力をすれば"うまくいく。

 

 

 

■ベイマックス (2014)

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科学で戦うってところが素晴らしいじゃないですか!
特に化学反応で金属を溶かしたり固めたりするハニーレモン、レーザーでなんでも切っちゃうワサビがめちゃくちゃかっこいい!

よくわからないうちに敵に勝ってたとかではなく、こういう理由で勝てたっていうのが明確でいいし、ヒロがしっかり成長してるのもいい。
ベタな飛行シーンも、サンフランシスコとトウキョウのマッシュアップ、サンフランソウキョウの景観によって新鮮だった。

敵の背景とかがもっと描き込まれてたらよかったなあ。確かに動機としては十分なんだけど、仮面の男は誰なのかで引っ張ってしまっただけに、正体が分かった時の驚きのためにあの人にした様に感じてしまった。

ただ、ベイマックスは可愛すぎ!

 

 

 

■百円の恋 (2014) 

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震えた!これを映画館で見なかったなんて!

一子が始めるものが何故ボクシングでなければならないのか、何故短期間でプロ試験に合格するほどにまでなれたのか、一子が走り出す、髪を切る、リングに立つ、倒されても立ち上がる、泣く、そのすべてに筋と意味がある。
それを説明する言葉なんていらない。それが映画だからさ。(その分エンディングの歌は映画のテーマをそのまま歌詞にしすぎて勿体無く感じてしまった)

スパーリングをする姿を外から見つめる、試合のチケットを渡す、ボクシングゲーム、リングの上と客席、序盤と終盤で対になる構成が見事です。

 

 

 

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (2014) 

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最近観た映画の中で何が一番良かった?って聞かれたらもう即答で「ネブラスカ!」って答えるよ。

『グラントリノ』でクリントイーストウッドが少年タオにグラントリノの鍵を渡したように、誰かの紡いできた人生はまた誰かに受け継がれるものだろう。
それにまさしく通ずるものがネブラスカの中でも描かれる。
ふたつの心がつながった時、ウディは間違いなく"prize winner"になった。それには皮肉も込められてるかもしれないけど、家族がいて隣には息子がいて、それはもう紛れもない勝利でしょう。

親はどんなに歳をとっても親だし、子はいくつになっても子だけども、まさしく過去を清算し決別した時にその関係も変わる。あっちから来てこっちに行くだけの道で助手席と運転席は入れ替わるんだよね。

「何か残したいんだ。」
大丈夫。100万ドルなんかよりも大事なものをデヴィットは受け継いだよ。

 

 

 

ライフ・イズ・ビューティフル (1998) 

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なぜ自分は映画を見るのだろうと考えてみる。
ありふれたことかもしれないけど、例えばやりきれないことがあった日の夜、映画を見るとたったの2時間ちょっとで日常から飛び出せる。一日24時間の割合で言ったら絶対に嫌な時間の方が多いはずなのに。

違う国の違う人の話なのに、自分だったらとか、そんなことを考える。ということはその2時間は自分が生きてる間には見られないものが見られるはずだ。そして現実に帰ってくる。まぁ寝ようかなんて思う。だから映画って素晴らしいと思う。好きだ。

ただ、見られないものが見られるのはポジティブなことだけじゃない。こんな風には死んでもなりたくないってものもある。

今日(厳密に言うと昨日)僕はひとつ歳をとった。
この映画を見て、現実に帰ってその重みを少しだけ実感する。
Life is beautiful.