9/15放送の「水曜日のダウンタウン」は見ましたか？録画してあるならすぐに再生してください。録画してないor見逃したなら以下のリンクからTVerへ飛んですぐに再生してください。
すげぇものを見た、という感覚になった。年に2、3回くらいある「これって実は今ものすごい映像が流れてるのでは…？」と沸々と湧いてくる感覚。そう。「強い意志があれば寝た後の体もコントロールできる説」における野田クリスタルの一連のくだりについてである。昨日深夜に録画を再生してからというもの朝にまた見て、会社帰りにまだ見てともう何度も見てしまっている。なぜこんなに自分がこの映像に惹かれているのか、いやきっと多くの人がそうなのだろうけど、それが何なのかずっと考えている。確かなのはこれをエモさみたいなものでは語りたくないということ。本編中にも出てくるワードではあるけれど「気遣い」や「優しさ」も何か違和感があるような気がする。なにより自分の心に一番強く残っているのは検証後、一旦落ち着いた後の野田氏とスタッフのこのやりとり。
野田「自分のために誰かが苦労してるっていうのを知ると泣いちゃうんです…普通のちゃんとした両親に育てられたんで…人に迷惑かけるのはダメだって…」
スタッフ「むちゃくちゃ優しいじゃないですか。」野田「（首を振り）知らないです…みんなこうであってほしい…」
特に後半の部分である。スタッフの優しいじゃないですか、という言葉に対しての「知らないです」という返答。普通なら考えられるのは「そんなんじゃないです」とか「違います」とかな気がする。もちろん大意は同じだと思うし、まだ酔いが覚めていなかったからとかもあると思うけれど自分はこの「知らないです」というなんとも引っかかる発話に心惹かれてしまった。その言葉にかぶさるようにして続くのは「みんなこうであってほしい」だ。ここで一気に矢印が画面のこちら側に飛んでくる。不意打ちだ。「みんなこうであってほしい」の"こう"とは他の何でもない"自分以外の誰かを想像すること"じゃないですか。ここずっと自分の中でも閉塞感を感じたり傷付いたり心にしこりを残すきっかけは全部これだったから、期せずして絞り出されたこの言葉にひどく心動かされたのだと思う。この企画で野田氏が登場した時点でラジオを聞いている人ならば、ひどい乗り物酔いに苦しみアネロンを常備していることだとか、カレーが食べられないほどの偏食っぷりだとか、場所が変わったり少しの隙間の時間で寝れないことだとかを知っているのでこんな企画で彼が眠りにつける筈がないとすぐに思ってしまう。からのこの結果である。絶対好きになっちゃうじゃんこんなの。自分がTVに関わる仕事をしてたら絶対に今以上に仕事をオファーしたくなるし、きっと絶対これがきっかけでそうなるはず。ただ、やっぱりこの一連を特別なものや奇特なこととして受け取って切り取るのはやっぱり違うと思うんです。だってそれこそ自分も含めて、普通に当たり前にみんなが出来ていたらもっともっと生きやすくなるはずだから。なんかクソ真面目になってしまったので、アーカイブが残ってるうちにマヂカルクリエイターズの配信見ますね。こんな気持ちも吹き飛ぶだろうから。
