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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.08.15(わからないから傘もさせない)

夜更かしのリズムだけはこの夏で根付いてしまって、夜中の3時くらいまで起きてしまっていた。そのくせ朝はちゃんと目が覚めるので日中が眠くて仕方ない。起きてご飯を食べて、昨日途中まで見たガーディアンズのvol.2を見た。またちょっと寝た。『スーサイド・スクワッド』を見る前にレンタルしてたDVDで『スーパー!』を見た。ジェームズ・ガンの映画は基本的に超バカでキモくて最低なんだけど根本に悲しさがあって、常に過ちに向き合う物語だと思ってる。雨の中、映画館に行って『スーサイド・スクワッド』を見たけどまさにそれを体現したような映画で不意に涙してしまった。なんか寂しかったのもある。だってめちゃくちゃキモい映画でもあるんだもん。でも愛らしい。傘をさすのも忘れて小雨に当たりながら歩いて帰った。

なんだかやっぱり声を大にして言うのが憚られるという思いがあるけれどそれじゃ意味ないよな、と思って言う。自分は今週末にフジロックに行く。チケットは買っているし、キャンプサイトも予約しているし、荷物も詰めて送っているけれど、今でも迷いがないかと言うとそうではない。日に日にその迷いや後ろめたさみたいなものは大きくなっていく。この状況で本当に自分はその選択をしていいのかという思いと、好きな場所やものを守りたいという思いでひたすらに引き裂かれる。どうでもいいなんて何ひとつも思ってない。でもそのなかで自分が何をしたら良いのかを考えた上でとった選択でもある。好きだけどやめた方がいいと思う人、ただただやめた方がいいとも思う人、好きだからやってほしいと思う人、本当は興味ないけど空気的にやめろって言う人。本当にいろんな人がいる。二択じゃない。どちらかじゃない。きっと本当に問題なのは基準がないことなんだと思う。そこにはそれぞれのモラルしかなくてそれがぶつかり合っているだけのような気がする。本当は同じもので心通うはずなのに、少しだけそのモラルが違うだけで線が引かれたりいがみ合っているだけなのだと思う。だから、一年もこんな状況で今さら何言ってんだに尽きるけど、明確で明瞭な基準を一刻も早く設けてほしい、ってことだけが自分の思う唯一の確かなことです。自分は自分が正しいなんてとても思えないけれど、それでもルールに反しているわけじゃない以上、自分を守る美徳のようなものに従うしかない。だから、やっぱり胸を張って言う。自分はフジロックに行く。