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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.08.08(Hey,Siri、いま何度?)

8時ごろ起きた。雨がばちゃばちゃ降ってた。チケットを予約していたので近くの映画館にジョン・チュウの『イン・ザ・ハイツ』を観に行った。とんでもないドドドドド傑作だった。観ながら打ちのめされてるのにまだまだ追撃が止まない感じ。世界的な興行でトップにならなきゃおかしいくらいの一本だった。何から何まで良い。映画に自分が観たかった全部が入っていた。居ても立ってもいられずエンドロールが終わった後に即パンフを買いに行った。ぶっちゃけこのオープニングシークエンスを大画面で見るだけで2000円の価値がある。

まだ雨が降っていた。アリオに入っている本屋さんに入って欲しい本を探していたら結構なスペースの一角にコロナウイルスに関する本が並んでいて「本当は危険なワクチン」みたいな内容の本がデカデカと置いてあったのでなんかやだなぁと思った。いや、別に知らんけどさ。何を信じるかは勝手だしどういう狙いで置いてるのかも知らないけどさ。でもそういうことをしない本屋さんも他に沢山あるのを見てきたし、同じ本を買うにしても自分はそっちで買いたいなと思って店を出た。喫茶店に入ってアイスコーヒーを飲みながら今村夏子を読んだ。バスに乗って2回目のワクチンを接種しに行った。1回目より確実に受付がスムーズになっていて凄いなぁと思った。接種後の経過観察の15分も含めて滞在20分くらい。頭が下がる。自分の住んでいるところとは少し離れている場所だったので雨も上がったしちょっと歩いて帰ろうと思ってたら、すた丼のお店を見つけてしまった!すた丼じゃん!って言いそうになった。ワクチン打てたねえらいえらい、の気持ちですた丼買って帰った。匂いしないか心配になりながら自分はすた丼なんか持ってませんみたいな顔しながら電車に乗って帰った。家に着いてお風呂に入ってから食べた。死ぬほど味が濃かった。テレビは絶対見る気にならなかったので、ディズニープラスで何度目かの『ガーディアンズオブギャラクシー』を見た。本当にめちゃくちゃバカな映画だけど愛とユーモアで溢れていて最高だった。キャンセルカルチャーのことを考えるときにはどうしてもジェームズ・ガンのことを同時に考える。彼の周りにいて声を上げた人たちのことも考える。生活において何かを判断するときに正しい/正しくないの二極じゃない別の何かが必要だと思う。少なくとも自分はその白黒の世界にはいたくない。美しいかどうか、みたいな視点でもいい。今週配信されたPOPLIFE THE PODCASTの"Oronoのロードトリップ記"がとても良かった。誰かの旅行話は聞いてるだけでおもしろいし、Oronoのテンションと語り口が丁度良くて良い。旅行なんてなかなかいけない今だから尚更その感触が恋しい。そうこうしてたらなんか身体が熱くなってる気がしてきた。どうだろ。わかんない。体温計で測ってみたらちょっと上がってる。でも実感としてわかんない。熱なんて大体上がってしまってから認識するもんでしょ。多分熱出るよ、なんて言われちゃうと今の自分はどっち?出てる?出てない?って考えちゃって全然わかんない。体温計の数字を信じろよって話なんだけどさ。野田クリが言ってた38.5℃くらいだとテンションまじ上がってくるって言った感じすごいわかる気もしてきた。なんか身体が熱持ってるのに内心超テンション上がってる感じ。やっぱ自分のことが一番わかんないわ。