anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2021.08.02(ここからは見えない)

月曜日。いつまでも目を瞑ってたかったけど自分でセットしたアラームが鳴って、のそのそ起き上がった。雨は降らなかった。会社の先輩が脱サラしてペット宿泊可の温泉宿でも開こうかなぁとか言ってたから詳しい計画聞いといた。子供のお絵かきみたいなもんだった。(©︎マネーの虎)帰り道、でかめの本屋さんに寄ってEYESCREAMのSUMMIT特集号を買った。帰り道に本屋さんに寄る癖は抜けない。雨が降りそうで降らなかった。歩いてたらコインランドリーが目に止まった。そのコインランドリーは24時間営業ではなくて23時には閉まるらしく、"23時を過ぎると出ることはできますが入れなくなります!"と書いてあった。密室事件に使えそうだなぁと思った。角を曲がると消防車が止まっていた。赤いランプがぐるぐる回って近くのアパートの窓を照らしてた。部屋の中から見るとどんなだろう。帰ってきてお風呂に入ってご飯を食べた。8月2日。故郷の新潟県長岡市は8月2日、3日と大きな花火が上がる。信濃川を挟んで河川敷には多くの人が集まり空を見上げる。上を見上げた誰かの顔が花火の光に照らされるのはあんまり見たことがないかもしれない。このご時世なので今年を含めてもう2年は開催されていないし、自分は地元を離れてもう5年間見ていないことになる。こればっかりはこっちで出会った色んな人を連れて見に行きたいなぁと思う。塩辛い枝豆や冷たいスーパーの唐揚げの感覚だけが口にぼんやり現れては消えた。なぜか「桐島、部活辞めるってよ」のDVDをデッキに入れて再生している。神木くんと太賀がいる。まだ当時菅田将暉の存在はそんなに表立ってなかったんだなあ、と思った。夏なのに夏じゃないみたいだ。

 

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