anomeno

神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

2019.08.19

いつもの時間に駅のホームに立つとひさしぶりに見る知らない人がたくさんいる。みんな憂鬱な(に見える。自分が憂鬱だから)顔をしてる。まぁ頑張ろうぜ。おれたち7:48組でさ。という気持ちで今日も電車に乗る。会社に立つと「焼けたね」と会う人会う人に言われる。今年の夏は割と引きこもっていたはずなのに。まったく意識してなかったので「よく言われます」としか答えられない。お土産には人柄が出る。庶務の人が配った誰からのものかもわからないお土産でも多分あの人だろうな、みたいなのってわかる。なんかよくわかんないけどふにゃふにゃのクッキー美味しかった。自分が買ってきた柿の種にも気づいてもらえるかな。休み明け初日だからかみんな早々に帰ってびっくり。19時くらいから、よーしもうちょいやってくか〜と気合を入れようとしたらほとんど誰もいない。なーんだと白けて自分も帰った。冷凍してたカオマンガイ(鶏肉なしご飯のみ)があったのでチン。味気ないのでオリジンでおかずだけ買う。300gの中で何を選んでやろうかと毎回ワクワクする。今日はアジの南蛮漬けがあってこんなん選ぶしかないじゃん!という気持ちになった。あとはゴーヤチャンプルーにした。食べながら、録画してずっと見てなかったNHKドラマ「だからわたしは推しました」を見る。1話見てあまりに素晴らしすぎて4話まで一気に見る。最高だ。インスタのいいねや世間体に縛られていたOLがひょんなことから地下アイドルにハマっていく話。そんなあらすじだけ見たらコミカルでありがちだけど、好きなものを好きと言うこととか、もっといえば自分らしく生きること、みたいなとても普遍的なことに鋭く切り込んでいる。桜井ユキさん演じる愛が友達にアイドルが好きなことを告白する3話のシーンがあまりに良すぎて繰り返し見てしまった。もはや独白。どんなに後ろ指をさされようと好きなものがあることの何が悪い。誰かに迷惑をかけない限りそれは決して否定されることじゃない。誰かの人生や暮らしを支えているものを否定なんてしちゃいけない。あなたにも好きなものがあって、わたしにも好きなものがあって、必ずしもそれが同じとは限らない。だってそれは好みなんだから。そういう光の部分と同じようにアイドル業界の抱える闇にも同じように触れている。そして主人公のいる場所やすることも決して聖域ではないという語り口もすごい。そう、このドラマは「推す」ことが「押す」ことにどうやら繋がるらしいのだ。不穏。

世の中にはなんでかわからないけど良くないとされてることがたくさんあると思う。女性が煙草を吸うのが良くないとか、タトゥーを入れるのが良くないとか、タトゥーが入ってると温泉に入れないとか。そりゃもちろんちゃんとした理由はあるんだろうけど、全部が全部だめに当てはまるケースかなぁと思ったりする。というよりそれって周りの誰かに非難されるようなことなのかな。よくわかんないことだらけ。