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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

ぼくらがフェスに行く理由

 

FUJI ROCK FESTIVAL 2015のステージ割りが発表された。

 

はっきり言ってしまうと、あまりワクワクしない。ちょっとした不安すらある。

何故なのか。はっきりとした理由があるわけではないけど自分なりにまとめないとどうにもモヤモヤしたので。取り留めないですが。

 

 

 

まず、はじめに断っておくと僕は今年のフジロック、三日通し券を早割で買いました。34,800円。学生にとっては決して安いもんではないし、身を切る思いとはこのことかと口に出るのを抑えながらも買いました。ちなみにこの時点でラインナップの発表は0です。(それでも去年に比べるとチケット代は大きく値下がりしたようです。)

 

身の回りの誰かに高い高いと言われながらも、自分でも多少は感じつつも、それでも通し券を買うことへの躊躇はなかった。それはやっぱりあの場所に一度でも足を運んだからこそ、また行きたいという気持ちの方が強いからなのではないかと。これは自信を持って言える。

 

自分は2011年に初めて参加して以来ずっと参加している、何偉そうに言ってんだと言われてもおかしくないぺーぺーみたいなものですが、今でもあの入場ゲートをくぐった時のなんとも言葉では表せない感動がある。この感動を味わえるならまた一年がんばれる、高いチケット代なんてなんのその。って感じの。

参加している最中だって、暑い、遠い、高い、眠い、雨、泥、暑い、疲れた、眠いの連続だけれど、ところ天国の水の冷たさとか、一番最初に食べるもち豚のなんかヤバい薬入ってんだろって感じの美味しさとか、真夜中に目をこすりながらレッドマーキーに降りていくあの感じとかが辛さや不便さを全部無しにしてくれるんです。

 

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だから自分にとってフジロックは単なるフェスの一つという範疇を超えた存在なのだと、ここまで熱く書いている自分に若干引きつつも感じる。

 

 

そんだけ言っておきながら、なぜ今年はあまりわくわくしないのか。

なんでこのバンドが出るの?とかヘッドライナーこれでいいの?とかこのバンドがこのステージでいいの?とかはまあ無いと言ったら嘘になるけど、そんなもんは好みの話だから置いておく。

ただ、"なんとなくフジロックってこんなもんだろう"というイメージがイメージのまま再現されたような、そんなラインナップだとはすごく感じる。

事実、RIDEだったりベルセバであったり納得+期待の部分もあるし日本のバンドもたくさん見たいものがある。

反面、余白がないことへの不満が大きくなったのかもしれない。まだ聴いたことのないものにふとした時に出会えるのがフェスの最たる魅力であると思うのだけれど、このままじゃ事前に知ってるものを順番に見て1日が終わるんじゃないか。それもそれでありなんだろうけどなんだかなという気持ち。

 

それに拍車をかけるようにオレンジコートの廃止。

ここ最近友人の影響でファンクに嵌りつつあったから今年は見てみたいなあと思っていたところに…。

(ちなみに2011 年、ホワイトトリのCSSを見るために早めに行ったところでやっていたリー・ペリーを見たとき、なんじゃこりゃ。これをいいと思う感性がわからない。とまで思った。)

 

 

 

ここで、興味を持った記事を一つ。

 

この記事の中で投げかけられる大きな疑問が一つ。

 

フェスはラインナップで選びますか?それとも?

 

自分の中の答えとして、ラインナップと雰囲気という二つを天秤にかけたとき、雰囲気に重きを置くけれど流石にそれだけでは選べない。ある程度納得のいくラインナップがなければいけない。

そして今年、ラインナップの皿がいつもよりも軽い状態で参加するわけですが、そこで何を感じるのか。

それでもやっぱり楽しいじゃん!ってなるのか、うーん。なんか違う。ってなるのか。それはやっぱり行って、感じてみないとわからないのです。

というか、行ったからこそ判断する権利があると思うのです。

 

 

ここまで長ったらしく書いてきて、自分がとても野暮なことを言っている気がしてきて一気に消してしまいたいような気持ち。

でも、最初に書いたような、今までのフジロックの記憶を辿っていたらちょっと楽しみになってきたよ。

現実、そうならなかったときには"誰もみな手をふってはしばし別れる"ってことで。