一曲ずつTwitterであげていこうかとも思ったけれど、せっかくここがあるんだからまとめておきました。
今年特によく聴いた、印象に残った曲をきっちり20曲。順不同で。
できれば音源が聴けるようにしたかったけれど、こんな時代でもそう都合良くなかったりもするのですね…。
ベストアルバムはもっとすっきり絞ってまた後日にします。
最期の景色/ACIDMAN
アルバム「有と無」から締めの一曲を。ACIDMANの十八番である「静から動への展開」、「轟音ギター」に「超絶泣きメロ」を追加した素晴らしい名曲。こんな風にこの世を去りたい。
米農家の娘だから/ayU tokiO
「便りは出すと言いながら 電子メールの返信さえズボラな私でごめんね」という歌いだしと、一度も出てこない「米農家」というワードからこの女の子の背景をいろいろ想像してしまうよね。東京インディーズという小さい枠に当てはまらない、もう立派な日本歌謡。
ayU tokiO 1st mini album『恋する団地』Trailer - YouTube
You were here/BUMP OF CHICKEN
「明日が僕らを呼んだって返事もろくにしなかった」が「君の昨日と君の明日をとても愛しく思う」に変わった。いや、変わってないのかな。
どんなライブを見終わった後でも感じる一人の部屋に帰ったときのなんとも言えない、現実に引き戻された感覚を「鼓膜に残る耳鳴りと二人で一人の夜に戻る」という詞で表してしまうところ。さすが藤原基央。
BUMP OF CHICKEN「You were here」Music Video - YouTube
風の輪郭/KUDANZ
ソロ体制になってから初のミニアルバム。この曲を聴くと田んぼに囲まれたおばあちゃんの家の縁側で座ってぽっきんアイスを食べてる気持ちになる。いや、そんなことしたことないんだけど。PVもそんな感覚になってしまうような、本当に素晴らしいです。
サンシャイン日本海/Negicco
去年の「アイドルばかり聞かないで」に続いてまたとんでもない名曲を残してくれました。個人的な比較をするとAKB48の「恋するフォーチューンクッキー」もめちゃくちゃ良い曲というか、ザ!アイドル!って感じで好きだったんだけど、それよりもさらに王道をいっている感じがした。
メロディの切なさが半端じゃなくて、細かいところで言うとAメロからのBメロの「道の駅 かき氷 あなたは冷や麦」はたまらなく切ないメロディだし、大サビの「たくさん綺麗な景色を一緒に観てきましょ」とかもうね。
8mmフィルムで撮られたPVも切なさが増しますね。
Negicco「サンシャイン日本海」MV(Full) - YouTube
生きているよりマシさ/syrup16g
待ってはいたけれど現実味はなくて、まさかこんなに突然にsyrup16gという形で復活するとは思っていなかったけれど、それでも待望のアルバムからの一曲。シロップの曲の中でもトップクラスに歌っていることは後ろ向きだけれど、Cメロの「君と居られたのが嬉しい 間違いだったけど嬉しい」からの歌詞は今だからこそって感じがしてものすごくグッと来た。運良く復活ライブにも行けたけれどまだまだこれから続いていくって印象を受けたから、ぜひともまたツアーまわってね。突然HPいったら真っ暗とか嫌だよ?
syrup16g - 生きているよりマシさ (MV) - YouTube
Montana/Tycho
ストレイテナーのホリエ氏が絶賛していた前作から知って、新譜が思ったよりも早くに出ました。エレクトロ+チルウェイブからの生ドラム感がとても気持ちがいいです。夜のドライブにうってつけ。というか去年のTAICOCLUBで来日してたんだね。でまた近々来日するとか日本好きなのかな。
東京/きのこ帝国
陰鬱で内向的なシューゲイザーバンドというイメージをぶっ放すかのような、開放的で間口の広い、ミリオンヒットしなきゃおかしい、街を歩くJK・JCがきっと口ずさむであろう名曲。でも結局は向いている方向と持っているものの使い方がちょっと変わっただけで昔を捨てたりとかではないんだよなってのがアルバムを通してすごく伝わった。「クロノスタシス」も名曲です。
Liberty & Gravity/くるり
公式で「変な曲」といっている通り「変な曲」です。個人的には前作「坩堝の電圧」があまり得意でなかったのですが、というのも自分がくるりに求めてたのって東京、ジュビリー、ハローグッバイ、ハイウェイ…といったザ!名曲!っぽい曲だったから前作は散漫っぽい印象を受けていたからかもしれないです。でももう一曲にここまで詰め込まれて上手く合体してたらお手上げ。アルバムもめちゃくちゃやった上で名曲もあるっていう、まさに完璧!
くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity - YouTube
放物線/ストレイテナー
アルバム「Behind the Scene」から。ピアノイントロからホリエアツシの美メロ泣きメロの応酬に次ぐ応酬。今年偶然弾き語りのイベントを観れてテナーの曲の綺麗さに改めて気付かされました。
汚染水/曽我部恵一
なんか政治色強そう…というタイトルを見ての偏見から恐る恐る聞いてみたら、もう何言ってるかわかんねえ!でもかっこいい!踊れる!「君の汚染水を僕に来くれ」ってなに!そういえば、どこかのサイトでこれを「君のセンス良いよ」に空耳したという方が居てなんかその歌詞でもいいなと思えた。
曽我部恵一「汚染水」【Official Music Video】 - YouTube
静かなるドン/どついたるねん
今年急速的に好きになったどついたるねん。そのきっかけは何と言ってもこのニュースの見出し。
どついたるねん、198曲入りの次は6008曲入りアルバム - 音楽ナタリー
いや、ばかじゃん!で、曲聞いてみたらめちゃくちゃ良いし!
今年出たのはベスト盤で峯田和伸(銀杏BOYZ)監修。ほんとのこというとくさいなーとかちょっとださいなーって思うようなところもあるけど、それも含めてこんなにバカなことやってるバンドいないよなって気持ちの方が大きくなって、たまらなく好き。
Orphans/cero
駆け込みでどうしても入れたくなるほどめちゃくちゃ好きな曲でした。ceroも流れるように形を変えながら、けど芯がぶれずにいるところがとっても好きです。
ブラスが入った音もすごく好きなんだけども特筆したいのは歌詞!まじまじと読むと光景が浮かんで勝手に映画作れちゃうくらい。自分は浅野いにおの「うみベの女の子」が浮かびました。ああ、あの二人は別の世界では姉弟だったのかもしれない。
cero / Orphans【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube
Thailand/王舟
「おうしゅう」です。まずジャケットがすごく好きでそれを見た瞬間からこれはハズレないと思っていたけどもう予想の斜め上でした。
カントリーでフォークなんだけど小さくないというか、室内よりもだだっぴろい草原とか海辺が浮かぶところが大好きです。あとドラムがトクマルシューゴのバンドでも叩いている岸田佳也さんでテンションの高い感じがすごく好き。
王舟 "Thailand" (Official Music Video) - YouTube
あなたもロボットになれる/坂本慎太郎
アルバムを純粋にかっこいいと思ったんだけど、各所で言われているように、たしかにこの曲エグい。エグいのにみんなのうたとかで流れてても違和感がない。というかすごく想像できる。しかし本当に子供たちに歌わせてしまうとは。
自分は歌っていることの含みとかはともかく、とにかくベースがかっこいいとおもいました。(作文感)
あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団 / 坂本慎太郎 (zelone records official) - YouTube
いきすぎた友達/柴田聡子
弾き語りのみ16曲の2ndから。前もどこかで言ったけれど、この曲を聞いていると江國香織の小説にでてくる気の強いむすっとした女の子が浮かんでしょうがない。その女の子の日記を見てるような感覚。
あとPVね。いろいろ食べてる。
闇をひとつまみ/髭
10周年にふさわしい髭のアンセムでした。この「闇をひとつまみ」ともう一曲「なんて素敵でいびつ」って言葉は、なんてぴったり髭を表している言葉なんだろうって思うんです。どんなに楽しい曲でもどこかいびつで暗さがあって。ライブを見るたびに日本のフレーミングリップスは髭だと自分のなかで強く思います。
髭『闇をひとつまみ』"CLUB JASON 2014" - YouTube
白い光の朝に/平賀さち枝とホームカミングス
朝、あーベッドから出たくない、家から出たくないってときにこの曲を聞くと不思議とよしがんばろうかな、ってなるんです。それって素晴らしいことだよね。あと、やっぱり声が可愛いっていいですね。
平賀さち枝とホームカミングス "白い光の朝に" - YouTube
それで幸せ/踊ってばかりの国
去年のりんご音楽祭で活動再開後に初めてライブをみた踊ってばかりの国。そこでリリースまえのこの曲をやって、何だこの素晴らしい曲は!新曲?早く出してくれ!と思ったのをすごく覚えています。見方によってはありふれていそうな歌詞だけれど下津さんが言うとすごくグッとくるのはなんでなんだろう。
やっぱり6/8拍子っていいね。
今日も生きたね/THE NOVEMBERS
この曲に関しては2014年というよりも生涯のベストトラックといっても過言ではないくらい大事な曲になりました。
音に関して言えば、ノーベンバーズの自分の好きな部分がすごく出ていて、古い映画のようなイントロから鉄琴とE-bowをつかったギターのシンプルな進行からラストの牧歌的なコーラスに繋がるという、好みの要素が満載なのです。
ライブでのラストの視界が広がっていくアレンジも大好きです。
まさしくアンセムと呼ぶにふさわしい一曲でした。
▲THE NOVEMBERS "今日も生きたね" ▲ - YouTube
さ、今年も後すこし。