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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

想像力は河を越える - 『この空の花 長岡花火物語』

僕の住む新潟県長岡市では8月2日、3日と花火が上がる。今年はそれにあわせて大林宣彦監督の「この空の花 長岡花火物語」を見た。異常な傑作だった。そして、その後に長岡花火を見ることの感慨深さもまた異常だった。 映画が始まると同時に「これは普通の映画…

えいがのはなし その6

上半期もあっという間に終わりましたね。なかなか記事更新のページが上がらないので申し訳程度にまとめ記事ということにします。 ■葛城事件 (2016) 家とは、家族とは、団欒とは、食卓とは。そして、罪とは。罰とは。 食の描写もさることながら、前作「その夜…

どれも黄色のたかがえんぴつ - 『ヒメアノ〜ル』

大げさでもなんでもなく文句なしの傑作だった。まずもって、あの物語を99分という尺で描き切るということに関しては、内容はどうであれ観る前から「イイネ!」と言わざるをえない。もちろんそのタイトな尺であれば、原作に忠実になんて作れるわけもないのだ…

間に合わなかった、そのあと - 『海よりもまだ深く』

是枝裕和監督の映画が1年という短いスパンで見れる。なんと幸せなことだろう。そしてこの「海よりもまだ深く」他の誰にも撮ることのできない紛れもない是枝監督の映画であった。 良多という人間を阿部寛が演じる是枝作品はこの作品を含めて3作ある。「歩いて…

えいがのはなし その5

お久しぶりです。就職活動その他諸々でまとまった時間も取れず、『いつ恋』以来の更新になってしまいました。今クールは『ゆとりですがなにか』に超絶はまっております。 ということでその間に見た映画感想の抜粋です。 ■アイアムアヒーロー (2016) しっかり…

道について - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第10話』

はい。最終話です。まず、素直に言うと毎週欠かさずにひとつのドラマについて自分の言葉で文章を書けたのは何と言っても作品が素晴らしかったからです。(そういうことは最初に言っておく)あとは少なからず見てくれる人がいたからです。拙い文章でしたが反…

朝日と夜明け - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第9話』

とうとうあと1話です。見終わってからいてもたってもいられなくて書き始めた1話の感想から、なんとかここまで書き続けてこれました。これからも何かについてこれくらい熱を入れて書けたらなあと思います。 では、最初に9話の本筋と少し外れたことから。この…

同じ空を見ている - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第8話』

あのどこを取っても素晴らしい第7話を見れただけで、この2016年に生きた意味があると言っても過言ではなかったのだけど、そんなドラマの続きとその後の『SMAP×SMAP』において、僕が胸を張って大好きだと言えるバンドであるceroとSMAPが共演を果たすという瞬…

Mind Over Matter - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第7話』

書こう書こう、と思いつつも3月に入って色々と私事が立て込んでしまいもう約一週間が経ってしまった。最後の意地でなんとか月曜日までには書きたいという気持ちだけでなんとか今書いています。第7話、本当に素晴らしかったです。何度涙を流したことか。細部…

生き残るということ - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第6話』

本筋の前にどうしても触れておきたい話がある。これがただのドラマ解説ブログであるならこんなことにわざわざ触れる必要はないしその方が利口だとも思う。でもここは思ったことを言葉にしたい場所なのでどうしても書く。以下の出来事について。 率直に言うと…

数十億光年先から - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第5話』

はい。何だか今週に限ってはあまり書きたくないような、でも書かないとやってられないような、そんな気持ちです。第一章が否応なく完結してしまい、物語は僕らがまさに今生きている2016年へと舞台を移すことになりました。強烈に印象に残ってしまうのはやは…

月が綺麗ですね - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第4話』

いやあ。予告の時点からこれは心して見ねばと思っていたけれど第4話にしてこうなってしまうのか…。そこかしこで「重い」という言葉が飛び交っているこのドラマですが、この第4話は確かに重いながらも、月曜21時のラブストーリーという役割をこれ以上ないほど…

flower of life - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第3話』

第2話にて横断歩道を渡り一年越しに再開した二人だったが、再び対岸に分断されてしまうシーンから始まる。同じ町に住み、同じ乗り物に乗り、同じ道を往く二人なのだけど、やはり最後には逆方向へ歩いて行ってしまう。バスの中でもお互いの存在に気づいたから…

GIRL AT THE BUS STOP - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第2話』

先週録画した第1話を何度か見かえし、また涙ぐみ、これはブルーレイディスクに永久保存だなと思った矢先、レコーダーがぶっ壊れてしまった。さいあく。 ということで、第1話を見た興奮度はこちらに。年間ベスト記事とかとは比べ物にならないくらいのアクセ…

えいがのはなし その4

2016年も好きな映画がたくさん見れますよう。早速1月末〜2月にかけて観たいものばかり。賞レースも始まったのでノミネート作品は残らず地方のシネコンでもかけて欲しいところ。 ■ブリッジ・オブ・スパイ (2016) いやぁ…粋だ。実話ともなると美談として押し付…

ときめきはファミレスから - 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう/第1話』

本当に素晴らしかった。ただただ手を上げて大きく拍手をして称えたい。個人的には本作と同じく脚本・坂元裕二による屈指の傑作『それでも、生きてゆく』に並ぶか、それをも超えてしまうのではないかと第1話を見て思わされた。いかにもスタイリッシュ気で爽…

2015年マイベストトラック20

20曲。順不同です。 コメントは後々追加していきます。 街の報せ / cero 良くも悪くもシティポップが流布した2015年。この曲が最も本質をついた紛れも無いシティポップだったと個人的には思う。特典音源にしておくのは勿体無い。 みんなも歳をとり いつかは…

2015年マイべストムービー20 [1~10]

10. 6才のボクが、大人になるまで。 これに関しては時間も経ってめちゃくちゃ2014年感が強いですが、やっぱり見たのは今年だし…ってことで。12年の成長をただ映しているだけみたいな意見もちらほら見るけど、いやいやそれってものすごい奇跡でしょう。確かに…

2015年マイべストムービー20 [11~20]

2015年は意識的に映画をたくさん見ようと思った年でした。タマフルを聴き始めたというのがきっかけの一つであったとは思うのだけど、何かを好きだと胸を張って言えるように積極的に行動しようと思ったのも理由の一つだと今では思います。「動かない古参より…

正しさは何処にある - 『STAR WARS エピソード7/フォースの覚醒』

12月18日金曜日、18時過ぎ。地方の片田舎のシネコンの入り口から溢れるほどの行列。どうやら限定パンフレットの購入列らしい。一番大きな劇場の席に着く。真ん中よりちょい後ろ。左寄り。左隣には親子(父と息子)。右隣には50歳代と思しきグッズを持った男…

世界は多分 他者の総和 - 『恋人たち』

橋口亮輔監督作「恋人たち」を見た。 2008年公開の前作「ぐるりのこと」には心底打ちのめされて、揺るぎないベスト邦画として不動の(おそらく)地位を確立したのだけど、その橋口監督の7年ぶりの新作が遂に公開されるというのだから、これは何としても劇場…

えいがのはなし その3

■STAR WARS 来るエピソード7に向けて。まともに全部通して見たのは初めての若輩者ですが、眠い目をこすって小一時間パソコンの更新ボタンを押し続けるという苦行に耐えて、エピソード7の公開初日の初回上映のチケットをゲット。フォースと共にあらんことを!…

えいがのはなし その2

■マイ・インターン (2015) 社員さんからの「あれ、君だれ?」とか「うん。まぁとりあえず座っといて。」とかインターンの様子に、あるある!とぐっと引き込まれた。 ただしこれは70歳のロバートデニーロがファションサイトを運営する会社へのインターン。若…

えいがのはなし

ここ最近、というより「Filmarks」というアプリを使い始めてから映画を見るのがすごく楽しい。いろんな人の評価が見れると、好評も酷評もどちらも気になるし自分の目で見たくなる。 それから、頑張って1日1本は何か映画を見ようと心に決めて今日まで続いてい…

ここ最近、しみじみ「いい曲だなあ…」と呟いた曲・その3

1. おあいこ / ハナレグミ もう問答無用の名曲でしょう。 だって、洋次郎節炸裂のメロディと郁子さんの奔放なコーラスがマッチして、その上に永積氏の歌声ですよ? PVは一子(朝ドラ『まれ』より) 2. dialogue / Ropes 記念すべきRopesのファーストアルバム…

There/Bottom -『そこのみにて光輝く』

「普通」という状態に等しさなどない。誰かの「普通」は誰かから見た「普通でない」状態になり得る。 『そこのみにて光輝く』で描かれる容赦のない底辺描写はきっと見る人にとって普通でない光景として映る。 風ひとつ吹けば倒れそうな小屋のような家や、性…

ここ最近のこと

ここ最近あったこと、として外せないことはやはりフジロック。 行ってきました。今年も前夜祭から計4日間。 そのことに関してはまた別に書きたいと思います。 あれだけ偉そうに不満を垂れておきながら、果たして何を感じたのか。もう答えは明らかだけれども…

ここ最近、しみじみ「いい曲だなあ…」と呟いた曲・その2

1. シャムキャッツ / AFTER HOURS この、イントロのライブアレンジが堪らない。 SHAKEだよ?僕らが旅に出る理由だよ? 2. ねぇバーディア / Negicco またしてもとんでもない名曲が生まれてしまった。 雨模様の新潟から、暖かな陽の差す東京へ。 「会えるアイ…

大きさの違う足跡を辿るということ - 『海街diary』

「海街diary」を見た。 二週間程経っても余韻さめやらぬ、というかあの四姉妹のいる風景(映像ではなく)が頭から心から離れない。住み着いてしまったかのよう。 今も鎌倉にはあの四人が暮らしていて、朝になれば極楽寺駅へと走っているのではないか。そう…

2015年春ドラマ感想まとめ

2015年4月〜6月期のドラマの感想をまとめて。 あらすじ・キャストが公開された時点では飛び抜けて惹かれるものはなかったのだけど、蓋を開けてみれば毎週録画で追っているものが多く「あ、今日は〜曜日!あのドラマだ!」と楽しみが多かったです。途中脱落…