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神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて

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逃げちゃダメだ、のその先 - 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

本当に恥ずかしながら、生まれてこのかた「エヴァンゲリオン」を観たことがなかった。 かまいたちのトトロ見たことない、に通じる何かかもしれない。 https://youtu.be/GonPXvzfY1o でも2021年、その巨大なひとつの物語が完結するというなら、そんな大事な場…

2020年ベストムービー30 [1〜10]

10. パラサイト 半地下の家族 キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正…

2020年ベストムービー30 [11〜20]

20. 2分の1の魔法 かつては魔法に満ちていたが、科学技術の進歩にともない魔法が忘れ去られてしまった世界。家族思いで優しいが、なにをやってもうまくいかない少年イアンには、隠れた魔法の才能があった。そんなイアンの願いは、自分が生まれる前に亡くなっ…

2020年ベストムービー30 [21〜30]

「映画を観る」とはなんなのか。これほど考えた一年はなかったかもしれない。当たり前のように映画館に通って映画を観ることが特別に思えた一年は初めてだったかもしれない。 パンデミックによってあらゆるものの必要性や優先度が変わった。守らなきゃいけな…

2019年ベストムービー30 [1~10]

10. スパイダーマン:スパイダーヴァース ニューヨーク、ブルックリン。マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。彼はスパイダーマンだ。しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる…

2019年ベストムービー30 [11~20]

20. ビール・ストリートの恋人たち 舞台は1970年代のニューヨーク。幼馴染として幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し、幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしま…

2019年ベストムービー30 [21~30]

2019年、人生の中でこんなにも映画に救われたことはなかった。日常の時間は本当にうんざりすることばかりで、クソだと思うばかりだった。理不尽なことで誰かの命が奪われたり、どうしようもない天災にささやかな楽しみが奪われたり、挙げ句の果てには誰が得…

2018年ベストムービー30 [1~10]

10. A GHOST STORY 田舎町の小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故で突然の死を迎える。妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツを被った状態で起き上がり、そ…

2018年ベストムービー30 [11~20]

20. 15時17分、パリ行き 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若…

2018年ベストムービー30 [21~30]

やっと書けた!!! 今年はほとんどが映画館で観た映画のみでランキングしました。年間で57本。年間で50本超えたらシネフィル名乗れるかもとか思ってたけど、相当取りこぼしてるからまだまだだなぁと思います。重要どころでいうと「グレイテスト・ショーマン…

いくつかの夜にまつわるはなし

夜にまつわることを書きたくなった。自分の部屋のカーテンを開けると、今の職場が見える。夜も動き続ける工場はどこかしらに明かりが灯り、絶えず動いている。近くのマンションはそれを見下ろす様に建ち、電気がついている部屋と消えている部屋がオセロみた…

慌ててアップした最近好きな映画と音楽

やばい!もう何ヶ月もブログを書いてない!と気づいた。2年連続で1月期の坂元裕二脚本ドラマについての感想記事を書いていたのだけど、今年の「anone」に関しては全く書けず。。。というかドラマに関してはほぼほぼ終えていない。むう。今期は頑張って追おう…

2017年ベストムービー30 [1-10]

10. スウィート17モンスター まだ恋より友情が大切な17歳。キスも未経験、妄想だけが空まわり。 ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は17歳の高校生。キスさえ未経験の、イケてない毎日。恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして、教師のブルーナー…

2017年ベストムービー30 [11~20]

20. ラ・ラ・ランド 夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング…

2017年ベストムービー30 [21~30]

2017年の映画ベストを決めるにあたって、色々振り返っているとどうにもすっきりしないことがある。すっきりしないというか、見逃せないことだと思うのだけど。 それは、ネット配信サービスの存在で。自分はAmazonプライムとNetflixに加入しているのだけど、…

I am still right here -『LOGAN/ローガン』

冒頭から闇夜の中で爪を振り乱すローガン。それだけ見れば何てことはないシーンだ。でも何かがおかしい。戦う相手は夜な夜な車を盗むギャングで、戦闘の理由は"車を傷つけられたから"だ。ヒーローがそんなことを理由に能力を全開にして戦っている。しかも小…

2016年マイベストムービー30 [1~10]

10. ズートピア 動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒…

2016年マイベストムービー30 [11~20]

20. シン・ゴジラ これもあらすじはいいよね?????いいね??? 自分はゴジラ作品も追っていないし、エヴァも見ていないです。それでもなんの気負いもなく楽しめた。そりゃもう面白かったです。これってテンポの映画というか。台詞が早口だとか、よくわ…

2016年マイベストムービー30 [21~30]

いろんなところで言われていることですが、今年は洋邦問わずとても豊作の年だったと思います。それゆえ、昨年どおりベスト20にしようと思ったのですが、とても選びきれず、これも良い、いやでもこれも良いみたいなことの連続になったのでベスト30にしてみま…

悲しくてやりきれない - 『この世界の片隅に』

ただただ素晴らしい。いや、それに尽きる。尽きるのだけど。 映画の中に登場すると、どうしようもなく好き度があがってしまう要素というものがいくつか有る。「この世界の片隅に」にはそれがことごとく詰まっていた。だらだらと書いていても取り留めなくなっ…

それでも生きてゆく - 『怒り』

映画「怒り」について。 感想、というよりはただまとめておきたいだけ。という気持ち。とっちらかってると思う。すいません。あとネタバレ全開の部分もあるので、見てない方は気をつけて。 観終わってから、どこか晴れないどんよりした気持ちに襲われている…

想像力は河を越える - 『この空の花 長岡花火物語』

僕の住む新潟県長岡市では8月2日、3日と花火が上がる。今年はそれにあわせて大林宣彦監督の「この空の花 長岡花火物語」を見た。異常な傑作だった。そして、その後に長岡花火を見ることの感慨深さもまた異常だった。 映画が始まると同時に「これは普通の映画…

えいがのはなし その6

上半期もあっという間に終わりましたね。なかなか記事更新のページが上がらないので申し訳程度にまとめ記事ということにします。 ■葛城事件 (2016) 家とは、家族とは、団欒とは、食卓とは。そして、罪とは。罰とは。 食の描写もさることながら、前作「その夜…

どれも黄色のたかがえんぴつ - 『ヒメアノ〜ル』

大げさでもなんでもなく文句なしの傑作だった。まずもって、あの物語を99分という尺で描き切るということに関しては、内容はどうであれ観る前から「イイネ!」と言わざるをえない。もちろんそのタイトな尺であれば、原作に忠実になんて作れるわけもないのだ…

間に合わなかった、そのあと - 『海よりもまだ深く』

是枝裕和監督の映画が1年という短いスパンで見れる。なんと幸せなことだろう。そしてこの「海よりもまだ深く」他の誰にも撮ることのできない紛れもない是枝監督の映画であった。 良多という人間を阿部寛が演じる是枝作品はこの作品を含めて3作ある。「歩いて…

えいがのはなし その5

お久しぶりです。就職活動その他諸々でまとまった時間も取れず、『いつ恋』以来の更新になってしまいました。今クールは『ゆとりですがなにか』に超絶はまっております。 ということでその間に見た映画感想の抜粋です。 ■アイアムアヒーロー (2016) しっかり…

えいがのはなし その4

2016年も好きな映画がたくさん見れますよう。早速1月末〜2月にかけて観たいものばかり。賞レースも始まったのでノミネート作品は残らず地方のシネコンでもかけて欲しいところ。 ■ブリッジ・オブ・スパイ (2016) いやぁ…粋だ。実話ともなると美談として押し付…

2015年マイべストムービー20 [1~10]

10. 6才のボクが、大人になるまで。 これに関しては時間も経ってめちゃくちゃ2014年感が強いですが、やっぱり見たのは今年だし…ってことで。12年の成長をただ映しているだけみたいな意見もちらほら見るけど、いやいやそれってものすごい奇跡でしょう。確かに…

2015年マイべストムービー20 [11~20]

2015年は意識的に映画をたくさん見ようと思った年でした。タマフルを聴き始めたというのがきっかけの一つであったとは思うのだけど、何かを好きだと胸を張って言えるように積極的に行動しようと思ったのも理由の一つだと今では思います。「動かない古参より…

正しさは何処にある - 『STAR WARS エピソード7/フォースの覚醒』

12月18日金曜日、18時過ぎ。地方の片田舎のシネコンの入り口から溢れるほどの行列。どうやら限定パンフレットの購入列らしい。一番大きな劇場の席に着く。真ん中よりちょい後ろ。左寄り。左隣には親子(父と息子)。右隣には50歳代と思しきグッズを持った男…